ウマプラ

【開催見解】名古屋競馬(2024/5/15~5/20)

名古屋

2024年05月14日競馬情報

 第4回名古屋競馬は『湾岸スターカップシリーズ』と銘打って5月15~17日、20日の計4日間で開催されます。なお初日と2日目が薄暮開催、3日がデイ開催、4日目の20日はナイター開催となっておりますので、来場の際は開門時間を競馬場のホームページなどで確認されますようお願いいたします。それでは各日のメインレースの展望をお伝えします。

  初日のメインはA6組の『薄暑(はくしょ)特別』(1500m)

 転入して3走目になるテイエムオードリーから入る馬券をお勧めします。中央在籍時は東京1600m戦を勝っており、1500mに変わるのは間違いなくプラス。前走の920m戦を使ったことで出脚が鋭くなることも期待できます。同等の実績があるアンジュールは移籍初戦になりますが、入厩当初から管理する竹下太師が期待を寄せており、近走が不振続きでも狙ってみる価値がありそう。他では機動力が増したアルティメットサガ、久々でも入念な乗り込みが目を引くマスクトライあたりが当面の相手で、フレッチャネーラとエコロジェネラスを3着の押さえに回します。

  2日目のメインはA4組の『田原特別』(1700m)

 中心は半年ぶりだった前走を2着にまとめたペップセ。大幅な体重増で余裕のある体つきだったぶん、叩いての上積みは見た目以上でしょう。現4歳世代でも屈指の存在であり、先行して押し切る競馬を期待します。相手には再び地元戦に臨むロッキーブレイヴ、前開催と同様に内ラチ沿いが有効に使えた場合のハローマイキー、移籍初戦を快勝したエターナルプライド、南関東からの転入新馬コスモレペティールへ等分に。配当的な妙味を考慮すると、この4頭に折り返した馬券が最善の選択のように思います。

  3日目はシリーズメインの4歳以上オープン『湾岸スターカップ』(P・920m)

 馬券の軸という観点では、この距離では4戦4勝を誇るフォルツァエフが最適です。しかし直近の3勝はすべて首差の接戦で、必ずしも図抜けた存在というわけではありません。そのうちの2走で2着になっているノラ、南関東在籍時はスプリント戦に実績を残しているビリーヴインミー、今時分の季節が稼働期のヒロシゲウェーブあたりは、これを負かす可能性があるので楽観は禁物でしょう。当日の馬場状態を見極めたうえで、先行馬を重視、逆に差し馬を厚めに買うなど、臨機応変な馬券作戦が必要になってきます。

  4日目のメインはA2組の『すずらん特別』(1700m)

 南関東A1級から移籍のマムティキングに注目します。中央から高額条件の馬が多数移籍している南関東において、近走で善戦しているのは強調できる材料。短距離志向がやや強い印象があるものの、レースぶりからすると今回の1700mは十分にこなせると思います。直近の動きが良ければ強気な馬券も視野に入れたいところです。展開有利に運べそうなダンシングラブリー、ムラ駆けでもツボを持っているレッドブロンクス、1700m以上ではアベレージが高いセイエクシード、実績は互角以上のロードランヴェルセなどに流して高め待ちの構えが最善とみます。

(競馬東海 鬼頭信正)

競馬東海