2024年08月10日競馬情報
令和6年度の第6回盛岡競馬は8月11日から前半3日間、8月18日から後半3日間の計6日間開催される。
初日(11日)のメインレースは3歳牝馬による重賞『第38回ひまわり賞(オークス)(M1)』ダート1800m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。
注目はひまわり賞→オータムティアラの3歳牝馬路線をターゲットに金沢から移籍してきたリケアマロン。中央未勝利からこの春金沢に転じて①①②①着。2戦目に北日本新聞杯(金沢1700m)を勝ち、続く石川優駿(金沢2000m)2着。前走の牝馬限定戦・加賀友禅賞(金沢1400m)は問題なく制して、既に重賞2勝をマークしている。今回は1700~2000㍍の距離経験が生きてきそうな局面。
相手は東北優駿(水沢2000m)3着、前走のやまびこ賞(盛岡ダ1800m)3着と牡馬相手にまとめているセイバイラックが有望だが、今シーズンは詰めが甘く、ここまで未連対。他馬にも付け入る隙はありそう。
コンバットスプーンは5月のイーハトーブマイル(盛岡ダ1600m)→6月のウイナーカップ(水沢1400m)と重賞で逃げて連続2着。前走の地方全国交流・オパールカップ(盛岡ダ1600m)では控える競馬で、勝ったベルベストランナーから0秒3差の4着にまとめており、牝馬同士なら距離克服も十分。
コモリリーガルは移籍初戦のやまびこ賞は逃げて踏ん張れずの5着だったが、昨年は園田プリンセスカップ(園田1400m)→プリンセスカップ(盛岡ダ1400m)とグランダムシリーズの重賞を2連勝している実力馬。ひと叩きされて巻き返しがあっても不思議ではない。
あとは展開次第でノースビクトリーやドリームキャッチ、プリズムスペクトルあたりにもチャンスがありそう。
なお、この競走の1~3着馬には9月22日に行われる重賞『オータムティアラ(M1)』への優先出走権が与えられる。また、1着馬には9月1日に行われる重賞『ビューチフルドリーマーカップ(M1)』への優先出走権も与えられる。
2日目(12日)のメインレースは今シーズンのダートグレード競走第2弾『第29回クラスターカップ(Jpn3)』ダート1200m。フルゲート=14頭に対して最終登録馬は14頭。
注目の中央選定馬はドンフランキー57㌔、ケイアイドリー55㌔、クロジシジョー54㌔、コスタノヴァ54㌔、ジレトール54㌔の5頭となっている。
主役は昨年のこの競走2着のドンフランキー。その後、大井の東京盃(Jpn2)を勝ち、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)2着。昨年より確実に地力をつけており、トップハンデの57㌔でも最有力候補だろう。
格で続くのは北海道スプリントカップ(Jpn3)勝ちがあるケイアイドリーだが、この馬と前記・ドンフランキーは3月のドバイ遠征帰りの休み明け。仕上がりが鍵になる。
クロジシジョーは今年に入って1200㍍のオープン特別を2連勝。前走の東京スプリント(Jpn3)でも鋭い脚で2着に突っ込んでいる。
コスタノヴァはここまでダート6戦5勝。1200㍍は今回が初めてとなるが、ここまでまったく底を見せていない。
ジレトールはここ2走、天王山ステークス→松風月ステークスと1200㍍のオープン特別を鋭い末脚で連勝。ドバイ帰りの2頭のデキ次第では、上昇感十分の3頭の上位争いとなっても不思議ではない。
他地方馬は2年連続の挑戦となる道営のスペシャルエックスがただ1頭出走態勢。地元・岩手所属馬ではこの路線のナンバー2・キモンリッキーが大将格となるが、今年は中央馬5頭がかなり強力で、正直出番はなさそう。
後半週。4日目(18日)のメインレースは3歳以上オープン馬による地方全国交流重賞『第14回OROターフスプリント(M2)』ダート1000m。フルゲート=14頭に対して登録馬は26頭。
今年は芝の走路状態悪化のためダート変更がすでに確定している。この稿締め切りの段階で注目の他地区馬は選定馬がイッツクール(道営)、エイシントゥラン(川崎)、サンダビューク(川崎)、ジュランビル(大井)、ライオンボス(川崎)、ラビュリントス(川崎)の6頭。補欠馬が①ウインヒストリオン(笠松)、②マッドシェリー(川崎)、③サンダーゼウス(川崎)、④ビリーヴインミー(名古屋)、⑤キュウドウクン(浦和)、⑥ノボベルサイユ(川崎)となっている。選定馬は芝の活躍馬が中心の面々で、やはりダート変更となった昨年のこのレースをレコード勝ちしたマッドシェリーは現在補欠の2番手。今後、選定馬の回避も考えられるだけに、現時点で予想は困難。地元勢も十分に勝負になりそうだが、こちらの方も、ただいまこの路線で一番強いグットフォーチュンが現在補欠の1番手。なかなか読めない情勢となっている。
(エイカン 内山達明)