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【開催見解】名古屋競馬(2024/11/20~25)

名古屋

2024年11月19日競馬情報

 第18回名古屋競馬は『東海菊花賞シリーズ』と銘打って、11月20~22日、25日の計4日間で開催されます。通常とは違い水曜日から金曜日、そして翌週の月曜日が最終日となります。なお、20~22日はナイター開催なので、来場の際はご注意ください。それでは各日のメインレースの展望をお伝えします。

 

  初日のメインはA6・B1a組の【向寒(こうかん)特別】(1700m)

 

 今回は連続開催の扱いとなり、賞金順での編成。唯一の前走勝ちであるレッツプロミスは一概に軽視しづらいものの、発馬の拙さを見ると過信できません。ここで狙ってみたいのはグレイウェザーズ。私の買いかぶりかもしれませんが、攻め馬の気配からすれば、もっと走れていい馬だと思っています。器用さを欠くところがあるので1700mになるのは好都合で、展開さえ向けば突き抜けも十分とみています。仕上がりがいいレガーミ、中央1勝クラスから転入初戦となるマイフォーエバー、同条件は2走目になるボールドライなどに手広く流す馬券をお勧め。人気が割れそうな一戦でも、一発逆転が可能な組み合わせになると思います。


  2日目はシリーズメインの3歳以上オープン【第65回東海菊花賞(SPI)】(2000m)

 

 地元勢では昨年の覇者・アンタンスルフレや前走で当地2勝目を飾ったマッドルーレットに期待がかかります。しかしそれらを差し置いて中心に推すのはラッキードリーム。大井に移籍後は4着、10着と今ひとつ振るいませんが、JBC2歳優駿のグレードレースを含めて重賞を多数制覇している実力馬。前走がいかにも負けすぎという印象は否めないものの、序盤で闘志をなくしてしまったと受け取れなくもないです。他地区への遠征でも実績を残しており、引き続き鞍上が笹川騎手というのも心強い限り。マンダリンヒーローは話題性に結果が追いついていない現状でも、中距離の方がリズムよく走れるはずで、大きく変わっても驚けません。前述の地元勢2頭がこれらに続く評価で、大駆けがあるなら古豪のエアアルマス。鳥栖大賞が取りやめになったのは誤算ですが、仕上がりが進んでいるようなら実力的に侮れません。

 

  3日目のメインはA4組の【稲沢特別】(1700m)

 

 連勝が止まったエスタボニートですが、前走は展開が厳しくなったことに尽きます。折り合いさえつけば好位からの競馬が理想で外めの枠ならむしろ強気に狙う手でしょう。決め手の鋭さではエルナーニ。ただ、よどみないペースで流れた前走は最後に脚が上がった感じで、1700mではシビアな立ち回りが必要になります。少しでもロスが生じると再び詰め切れないケースも。伏兵的な存在はサノプリやエナジーロマネスクあたりで、前者は距離延長がどう出るか、後者は序盤の位置取りが鍵を握ります。これらに配当的な妙味が感じられないのであれば、クリノイコライザーから入る手が面白いですが、発馬に課題がある現状なので、相応のリスクを覚悟のうえでの狙いになります。

 

  4日目のメインはA2組の【ポインセチア特別】(1400m)

 

 ここは転入初戦となるエイシンアンヴァルに熱視線。前走のイヌワシ賞の大敗は気になるところですが、レースの流れに乗れなかった印象。仕上げに定評のある厩舎で、追い切りを重ねるごとに動きが良化。往時に比べるとテンに行けなくなったぶん、脚質には融通が利くようになっており、初戦こそ狙い目とみています。もう1頭の首位候補はカルテメトレス。1400mはやや距離不足でも、2走前はソツなく対応。現時点でも2組なら好勝負に持ち込めそうです。機動力が増したアルティメットサガ、差し脚が好調なブルーリヴァーサルも圏内十分。中央交流戦でいきなり3着と好走したトーセンジャックは真価を問われる一戦になります。

 

(競馬東海 鬼頭信正)

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