「令和の時代に新旧実力馬の競演。帝王に名乗りを挙げる砂の怪物」
一時代を築いたダート界の重鎮が惜しまれて引退。今年は実績馬の回避もあって例年に増して混迷極める一戦になったが、期待は4歳馬のオメガパフューム。ダート戦線の中では450キロ前後の馬体で威圧感には欠けるが、昨年の暮れに3歳馬として東京大賞典を制覇。復帰戦の平安Sはライバルよりも早目に動いての惜敗。
当時、馬体が増えていたのは何よりだし、新コンビのレーン騎手で大いに盛り上がりそうだ。
これまで順調にステップレースを勝ち上がってGⅠ獲りに挑むチュウワウィザード。精鋭4歳馬の一角だし、ダイオライト記念、平安Sを勝っての参戦は文句なし。
1枠を引いてある程度は早目に動きそうで大井の二千もいい。
地方の期待馬は何と言っても大井の4歳馬モジアナフレイバー。デビュー時から期待されてクラシック戦線。羽田盃、東京ダービーを4着と、それなりに走ったが、
タイトルを取れなかったのは何とも悔しい限り。それをぶつけたのが昨年秋の勝島王冠、今年の大井記念。昨年暮れの東京大賞典では9着に敗れたが、今回は二度目の大舞台に地元代表して挑む。
インティは初の二千メートルで外枠。内寄りに逃げ候補がいるだけにここは番手の選択になりそう。未知数の距離だけに予断を許さないが、鞍上武豊なら巧く捌いて差し馬の追撃を振り切るか。
この他ではベテランの域に達しているアポロケンタッキー、オールブラッシュにミツバの常連になる。
◎オメガパフューム
○チュウワウィザード
▲モジアナフレイバー
△インティ
△アポロケンタッキー
△オールブラッシュ
△ミツバ
ケイシュウNEWS 田島 啓行