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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(2/14 雲取賞 [JpnIII])

重賞

2024年02月13日レース予想

 「新たな白毛伝説がここから幕を開ける」

 

今年からダートグレード競走となった雲取賞。新ダート3冠競走の前哨戦のひとつとして位置付けられ、1冠目の羽田盃と同舞台・同距離で行われるレースとして大注目の1戦。JRA3頭、南関東12頭、佐賀1頭のフルゲートで行われる。

 

◎華麗なる一族アマンテビアンコがTCKで躍動

ルメール騎手とのコンビでデビューから3戦2勝。新馬戦は7番手からグイグイ伸びて差し切り勝ち。距離延長の2戦目は先行2頭を捕まえ切れず3着に敗戦。終始追い通しの展開で脚が溜まらなかったし、久々の分もあったか…。レース後に「まだ緩く、これから良くなる」とルメール騎手で、良化途上の段階だったのも確か。続けて使った3戦目カトレアステークス(オープン)では、馬群でジッと我慢して直線外に出されるとジリジリ脚を伸ばして快勝。モマれる競馬をクリアして心身共に成長した姿を披露。新しい砂に替わったタフな馬場は合いそうだし、追ってバテない走りから1F延長も心配無用。母ユキチャンがTCK女王盃勝ちなら舞台設定は申し分ないだろう。重賞初挑戦だがポテンシャルの高さで狙いたい。白毛の注目馬が新ダート3冠競走の主役候補に名乗りを挙げる。

 

〇実績上位のイーグルノワールは安定感抜群

芝デビューの新馬戦は4着に敗戦も、ダート転向後は3連勝で兵庫ジュニアグランプリを制覇。前走の全日本2歳優駿では、UAEダービーに挑戦する予定のフォーエバーヤングの圧倒的な強さに屈したが、前々で粘って2着を確保。小倉→東京→園田→川崎と異なるコース・距離・馬場に対応するレースセンス、自在性は大きな武器。一連の走りから破綻は想像できないし、逃げ先行馬を見ながら運べる外枠も歓迎。プラタナス賞で◎に先着している同馬が逆転候補。

 

▲佐賀の刺客ウルトラノホシが下剋上

佐賀の重賞を2連勝で全日本2歳優駿に挑戦。6着に敗戦したが初の遠征、左回りなら及第点。陣営も通用する手応えを感じてブルーバードカップ(Jpn3)に参戦。交流二度目の前走は道中の行きっぷりが一変。しかし、先団を射程圏に入れて、抜群の手応えで上がっていく処で躓くアクシデント。それでも渋太く伸びて差のない4着と地方勢では最先着。勝負処での大ブレーキがなければ更に接戦に持ち込めたはずで、ここでも能力はヒケをとらない。ベストの距離、走り慣れた右回りでJRA勢にひと泡吹かせる。

 

 北海道から南関東へ移籍したサントノーレは前走の全日本2歳優駿で地方馬最先着。3走前の鎌倉記念では南関東の実力馬を一蹴。門別オープンでパフォーマンスを落としている点が気になるが、前走イーグルノワールとコンマ5秒差なら当然マークが必要。大外枠からの立ち回りカギ。

 

 JRAエコロガイアの回避で繰り上がったブルーサンは、ダート転向後5戦2勝。いずれも逃げ切り勝ちで行かせると怖い存在。前走は1分50秒3の好タイムを記録。まだ2勝クラスの身で実績劣るがマーク緩めば残り目も。

 

 穴候補は地元大井の2騎。ピコニは前走2着に2秒6差の圧勝劇。かなりのポテンシャルを秘め、先々楽しみな好素材。一気の相手強化でも要注目。

ローリエフレイバーは牝馬唯一の参戦。4連勝で昨年暮れの東京2歳優駿牝馬を制覇。こちらもポテンシャルは相当。モマれた経験がない分、内枠の捌きがカギだが勢い重視。

 

◎アマンテビアンコ

○イーグルノワール

▲ウルトラノホシ

△サントノーレ

△ブルーサン

△ピコニ

△ローリエフレイバー

 

(ケイシュウNEWS 堀越裕己)

 
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