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【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(5/1 かしわ記念 [JpnI])

重賞

2024年04月30日レース予想

「フェブラリーSのペプチドナイルを評価」

かしわ記念はここ10年に限れば1番人気の馬が勝ったことがなく、ベストウォーリアとインティの2着が最高。2番人気の馬が7勝を挙げており、2番人気から狙う方が確率は高い。しかし今年のメンバーで人気を予想するのが難しい。安定感ならウィルソンテソーロだろうし、フェブラリーSを勝って勢いのあるペプチドナイルも侮れない。モレイラ騎手でキングズソードの巻き返しは怖いし、潜在能力では一番のクラウンプライドの復活があるかもしれない。他にも昨年2着のタガノビューティーの末脚は怖いし、地元では安定しているギガキング、昨年の3冠馬ミックファイアも怖い存在。黒船賞を勝って再び波に乗りそうなシャマルにもチャンスはある。

ペプチドナイルのフェブラリーSは、ドンフランキーが作った速い流れの中、好位で流れに乗って抜け出す競馬で、11番人気での勝利だったが高く評価できる。逃げたドンフランキーが9着、2番手につけたウィルソンテソーロが8着、同じく2番手につけたイグナイターが11着、好位を追走したドゥラエレーデが12着に敗れていることを見てもそれが分かる。地方の馬場が合うかは課題だが、逃げることもできるし、好位で折り合うこともできる器用さがあり、地方競馬向きだ。

ウィリアムバローズは、ダート路線に切り替えてからは安定した成績を残しており、崩れたのは22年のみやこSでの14着だけ。重賞優勝は前走の東海Sのみだが、マーチSで2着、みやこSで3着があり、その相手なりに走れる堅実さは高く評価できる。1番枠を引き当てただけに位置取りが難しくなるが、シャマルを行かせて2番手、ペプチドナイルと併走するような形に持ち込めれば大崩れすることはない。

キングズソードは3歳の冬に本格化し、アンタレスSでは3着に敗れたが、その後オープン特別を連勝して挑んだ大井JBCクラシックを制している。東京大賞典、フェブラリーSと5着続きだが、東京大賞典がコンマ4秒差、フェブラリーSがコンマ3秒差なら悪くない。今回は鞍上にJBCクラシックと同じくモレイラ騎手を鞍上に迎えるし、フェブラリーSで速い流れを経験したことが今回に繋がる可能性が高い。

クラウンプライドは、国内では重賞は未勝利だが、UAEダービーを制し、韓国に遠征してコリアCを勝っている。3歳時に日本テレビ盃、盛岡JBCクラシック、チャンピオンズCと3戦連続の2着があり、潜在能力は一番高いと思われる。ここ2戦は物足りないが、復調すれば一変が有り得る。タガノビューティーは昨年のこのレースの2着馬。コース経験があるのは強味だし、フェブラリーSでも届かなかったが見せ場十分の末脚を繰り出せていた。迎え撃つ地方勢ではギガキングか。1600㍍でどうかと思われた京成盃グランドマイラーズが強い内容、右回りでは勝ち切れないが、地元では崩れがない。相手は揃ったがここで通用して不思議はない。昨年の3冠馬ミックファイアは、古馬との対戦となった東京大賞典で8着に敗れたが、中央に初遠征となったフェブラリーSでは地方馬最先着の7着。内々の経済コースを通ってのもので評価あまりできないが、馬群の中で揉まれる競馬であの結果は悪くない。前走後更なるパワーアップが見込めその走りに注目したい。

 

◎ペプチドナイル

○ウィリアムバローズ

▲キングズソード

△クラウンプライド

△タガノビューティー

△ギガキング

△ミックファイア


(勝馬:山形宗久)

 
勝馬