この時期に開催されていたかきつばた記念は2月へ。これまで年末に行われていた名古屋グランプリがゴールデンウィーク開催へと移動された。今年は武豊騎手騎乗の実力馬ノットゥルノ、地元・岡部誠騎手とのコンビで連覇を狙うディクテオンの首位争いの構図になっている。
◎ノットゥルノ
ジャパンダートダービーを制するなど早くから頭角を現した。以降の勝ち鞍としては佐賀記念のみだが、東京大賞典、JBCクラシックでも2着するなど、したたかさを武器に第一線でしぶといレースぶりが光る。これまでは脇役といったイメージもあったが、戦ってきた相手から今回は主役を譲れないところだ。
○ディクテオン
昨年末に名古屋グランプリを勝ったのは記憶に新しい。この馬の最大の魅力は息の長い末脚で、それが実を結んだのが、この名古屋GPと浦和記念のグレードレース連破。JpnⅠの川崎記念でも0秒2差4着と見せ場たっぷりで、主力を形成するノットゥルノには先着している。タイミングひとつで連覇十分。
▲キリンジ
古馬との戦いになってからはシリウスステークス、東海ステークスと連敗してしまう。やや壁を感じるレース内容で、世代的にどうなのかと思われたが、佐賀記念ではこの馬らしい競馬からノットゥルノの2着に奮闘してみせた。軌道を修正して自信は回復したはず。4歳馬の伸びしろに一票を投じる。
△レッドラファーロ
休みを挟みながらといったローテーションになっているが、今回は先日のブリリアントステークスから連闘策で臨んできた。オープンに上がってからも、この馬なりに脚は使えていて決め手を秘めているわけで、無欲の追い込みとこの臨戦には不気味さを感じる。3連単馬券のどこかには加えたい。
×ヒロイックテイル
今回から高知の田中守厩舎に移籍して心機一転。中央時代はオープンを含む5勝を挙げた実績を持つが、2022年以降は勝ち星がなく、2023年以降は馬券絡みもない。どうしても年齢的にピークを過ぎた感はあるが、展開に目を向ければ先行型が手薄。持ち前のスピードを生かせた場合に望みが出てくる。
×エクセスリターン
3勝クラスを勝ち上がっての参戦。一気にメンバーが上がって初めて重賞レベルのメンバーが相手になるので、実績的に不利な立場なのは確か。自分でレースを作れない、末脚に比重が掛かるタイプでもあるので何かと注文も多く、基本的には調子の良さでどこまでやれるかといったところ。
くみしやすい相手になったノットゥルノを信頼したい。相手は④を筆頭に⑪③も有力。3着目に②①を押さえる。
3連単フォーメーション
⑩→④⑪③→④⑪③②①
④⑪③→⑩→④⑪③②① (計24点)
(競馬東海 大台和也)