「ドリームを掴む最初の一歩」
一昨年は米国サンタアニタダービーで2着という快挙のマンダリンヒーローや、昨年は現在7戦7勝、8月の黒潮盃を制覇したダテノショウグンが優勝。TCKが生んだハイセイコーに続く、アイドルホースが誕生するか注目の1戦。
◎シビックドリームは2戦1勝で挑戦した大井重賞のゴールドジュニアで、7番人気の低評価に反発して3着に激走。超ハイペースで展開が向いたとはいえ、上位2頭に迫った末脚は迫力満点だった。2戦目以降は、全て上がり最速を記録と堅実な末脚が魅力的。前走はニホンダイラに僅差で負けたが、距離と小回りを克服できたことが何より収穫。今年は8年ぶりの16頭立てフルゲート。ペースが緩むことは考えられず、前走より追走は楽になるだろう。道中ジックリ脚を溜めてスムーズに直線を迎えられれば、ゴール前強襲があっても不思議なし。出走メンバーで重賞経験は4着だったムサシエクスプレスと同馬のみ。大舞台を経験している強味を生かせる同馬に託したい。
〇スマイルマンボは門別からの転入緒戦がインパクト大。勝ち時計こそ平凡だが、2番手から抜け出す際の瞬発力は抜群で、後続に1秒4差をつける圧勝劇。スピード自慢のラブミーメアリーやゴールドジュニア覇者のランベリーを寄せ付けない走りは衝撃だった。大井リーディング独走の矢野騎手が、数頭いるお手馬の中から騎乗する点に注目。唯一の不安は少頭数立てのレースしか経験していない点だが、外目の枠を引いてモマれる心配は減ったとみていい。母ハルサンサンはTCK女王盃勝ち馬で、血統的な魅力も後押し。
▲2戦2勝のスキャロップは惑星候補だ。新馬戦は逃げて快勝、2戦目は砂を被っても動じず馬群から抜け出し完勝。1戦毎に進化を見せていて、レースぶりからも競馬センスが光る。これまでの2戦が1200メートルで未知の距離に不安もあるが、母ピーチフィズは大井の1600メートルを2勝、東京プリンセス賞では6着に善戦。父エピカリスは今年の京浜盃を勝利したサントノーレを輩出しており、血統背景からも距離に融通が利きそうだ。現在南関東で期間限定騎乗中で冴え渡る手綱捌きを披露しているクアトロ騎手とのコンビも魅力的で狙って面白い。
船橋のパルヴェニューは門別からの移籍緒戦。2戦目以降は中距離中心のローテーションでマイルは許容範囲。前走、門別2歳オープン2着だった際の勝ち馬ウィルオレオールは、先日行われた船橋重賞の平和賞で南関勢を撃破。それなら力差がない同馬にも十分チャンスがあるだろう。◎シビックドリーム同様に決め手が武器。展開次第で浮上する。
ヴァンディヴェールとニホンダイラは2戦2勝と負け知らず。前者はスピードタイプで後者はスタミナタイプか。どちらもまだ粗削りで完成は先の素質馬だが、混戦模様でマークが必要。
アレンパは期待した前走が案外な走りで評価を落としたが、単純に距離の壁と判断すれば100メートル短縮は歓迎。新馬戦のパフォーマンスからも素質はヒケを取らず注意したい。
◎シビックドリーム
○スマイルマンボ
▲スキャロップ
△パルヴェニュー
△ヴァンディヴェール
△ニホンダイラ
△アレンパ
(ケイシュウNEWS:堀越 裕己)