ウマプラ

【開催見解】笠松競馬(2021/1/19~22)

笠松

2021年01月18日競馬情報

1月19日から22日までの4日間、「睦月シリーズ」が行われる笠松競馬。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしていきたい。

 

19日(火)1日目は、B-1組の「る風花特別」(1400m)。このレースは堅めとみていて、中心はサンライズフルメン。転入初戦が大差勝ち、続く前走は2馬身差と圧勝ではなかったが、「1800mが長かったですね」と笹野調教師が振り返る通り、適性外の距離だったぶん、直線は脚があがったようだ。逆に言えばその状況下でも負けなかった点は評価でき、1400mのここは負けられない。1分28秒台を連発、好時計と好内容が続くエポドスミノルも有力。明けて6歳になったが、ここへきて本格化ムードが漂っているだけに特別勝ちも夢ではない。前走の勝ちっぷりが良かったのはリックマトリックス。相手は強くなってきたが、堅実な末脚は魅力だ。そのほかではマサノビジョン、キタノイットウセイも底力は十分。

 

20日(水)2日目は、A-3組・中央1勝クラスの「端月特別」(1400m)。地元勢の可能性としてはA-2組で好勝負した実績のあるスターキャデラックだが、今回は8月以来の競馬。データ的には中央優位のクラスだけに、ここも中央勢中心に狙うべきか。中でも注目は4歳馬ナムラカミカゼ。年歴的な若さが魅力だし、昨秋に戦歴復帰後3走して地方交流に矛先を向けてきたここは勝負気配を感じる。キュウドウクンは中央の1勝クラスで2着がある実績上位で、実際に浦和の交流戦で2着があるのも強みと言えそうだ。叩き2走目となるスペロラルーチェとロンリーハートも力量差はなく、中央勢で決まりそうだがその順序づけは難しい。

 

21日(木)3日目は、シリーズメインとなる3歳重賞の「第45回ゴールドジュニア」(1600m)。地元笠松の期待を集めるのはフーククリスタル。前走でライデンリーダー記念を制するなど、笠松デビューの生え抜きとして久しぶりの重賞制覇を達成。ここへ向けて調教の動きも悪くなく、重賞連覇も十分だが、前走後「今後は距離も考えて控える競馬も経験させないと」と井上調教師も語るように、1600mのここでどんな競馬をしてくるかは見もの。強力な同型はいないだけに、勝ちにこだわるなら先手だが、このあたりは臨機応変にか。いずれにせよ、兵庫から遠征のサラコナン、ペルチャンの2頭は強力なライバルとなる。どちらもレベルの高い門別の2歳戦で勝ち鞍をあげているが、特にサラコナンは認定のウィナーズチャレンジを勝っているし、兵庫転入初戦も快勝と初コースも苦にしておらず、V候補筆頭といえる。名古屋のユキプロスパー、ドリームキャットも前走は重賞で掲示板を確保しており、ここでも好勝負できる素質はありそう。上位拮抗のスリリングな争いが期待される。

 

22日(金)4日目は、A-1組のスノードロップオープン。このレースの注目はやはり前走で白銀争覇を制したタイセイプレシャス。追い切りの動きが上々だった前走時でも「まだ万全とはいえない」との声が陣営から聞かれていた。そんな状況下で後方追走からインをうまく突けたとはいえ、直線で先行勢をゴボウ抜きした脚は見事。間隔が詰まってはいるが、ひと叩きの効果は見込めるし、オープンの割に手薄な相手関係となったここは中心不動とみる。A-2組で好走を繰り返してきたナラがオープンでどんな走りを見せるかも楽しみ。相手強化にはなるが、近況、笠松での安定感は抜群だし、時計の比較でもも通用する勘定だ。門別から移籍のシークロムは実績十分で地力は互角以上だし、ニホンピロヘンソン、ヒルノアトラーニ、キングリーフィスト、そして名古屋のコルテは前走の勝ちっぷりが鮮やかだっただけに、その勢いがどこまで通用するか注目したい。



(競馬東海 郷 秀文)

競馬東海