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【開催見解】名古屋競馬(2021/11/30~12/3)

名古屋

2021年11月29日競馬情報

第19回名古屋競馬は11月30日~12月3日の4日間、「ゴールドウィング賞シリーズ」が行われる。では順に各日のメインレースを紹介していきたい。

 

11月30日(火)1日目は、2歳重賞「ゴールドウィング賞」(1600m)
 名古屋最初の2歳重賞。認定競走の勝ち馬が全て出走し、ハイレベルな戦いが予想される。中でも注目は今回と同じ1600mで勝ち上がったレイジーウォリアー。前走は強い内容だったし、時計的にも満足できるもの。一気の重賞制覇も視野に入れる。ただ、モマれ弱い点がネック。これと好勝負を演じたパピタ、エムエスムーンは油断ならない相手だろう。さらにここに照準を定めて臨むゴールドスノーも素質は確か。上位は流れひとつといった様相だ。ミトノオオイも単騎なら反撃がありそうだが、体型からしていささか距離が長いかも。笠松の2歳戦線上位で活躍するイイネイイネイイネ、ドミニクも初めての輸送をこなせば。

 

12月1日(水)2日目は、A-3組の「鯖(さば)特別」(1800m)
 サウンドテーブルにとって距離延長は良さそうだし、ここは先行馬が手薄な組み合わせ。多少ジリッポい面は否めぬが、行ってしまえば押し切りまであっていいだろう。これを阻むとすれば決め手がある馬たち。候補はエグジットラック、ブルーヘスター、ネイビーフラッグで、いずれもこの中間の馬力は上々。仕掛けのタイミングひとつで勝機があっていい。同様なことが3歳馬のスプリングメドウにも言えるが、初の古馬戦とはいえ前走があまりにも不甲斐なかった。半信半疑な面はある。一発の魅力はラステラデファルコ。ひと息後だが、2走前の内容から潜在能力は相当。仕上がり次第で楽しめそうだ。

12月2日(木)3日目は、A-2組の「シクラメン特別」(1600m)
 サンデンバロンは叩き3走目のローテで走りごろだし、寒くなって馬力も増してきた。前走内容も加味すれば勝ち負けが期待できそう。相手はマコトネネキリマル、キンイロノツバサ、グットクルサマーあたりで良さそうな感じ。一応、ハナを切る可能性があるナムラムツゴロー、メモリーバリケードに注意するが、いいころの雰囲気には程遠い。粘り込めるかは疑問だ。それはヘブンリーデイズにも言えることで、多少ラップが速まっても今の出来で圏内突入まではどうだろう。人気サイドの決着になりそうだ。

12月3日(金)4日目は、A-1組の「トパーズオープン」(1400m)
 前走とちのき杯では、のちに東海菊花賞を制すナムラマホーホを負かして、復活の勝利を挙げたカツゲキキトキト。しっかり間隔をあけて至極順調な様子。連勝を期待してもいいだろう。ただ、今回は距離が1400m。現状、短い印象は否めぬだけに、東海菊花賞では逃げていい走りができたタイガーアチーヴや、牡馬相手でも格好つけたシーアフェアリーは侮れない相手。さらに休み明けでもゴールドリング、キーグラウンドの地力、ひと叩きしたトリマゴラッキの変わり身にも警戒が必要だろう。年末年始の重賞戦線に向けて見逃せない一戦となりそうだ。

 

(競馬東海 鬼頭信正)

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