【開催見解】第9回園田競馬後半(7/27~29 重賞:兵庫サマークイーン賞)

 先週金曜日のA1級を制したのは12歳馬ダイナミックグロウ。その数日前の名古屋、名港盃にアクロマティック、エーシンクリアー、バズーカなど一線級が揃って出走したこともあって若干手薄なメンバーではあったが、この年になっても元気いっぱいの逃げを披露したのだから大したもの。昨年の摂津盃優勝馬は暑くなるに連れて更に調子を上げる。このままだと連覇も夢でなさそうだ。また同日に行われたB1級では兵庫ダービー一番人気に支持されたマイタイザンが3番手からの貫禄勝ち、まさに格の違いを見せつけた一戦だった。このあとは来月1走したあとに9月、名古屋での秋の鞍賞を目指すことになる。

 

 サテ今週も園田競馬は水、木、金曜(27~29日)の3日間開催で期間 中のメインは29日ナイターで行われる第9回兵庫サマークイーン賞。グランダムジャパン対象レースだけに全国各地から5頭を迎えフルゲート12頭で争われることに。注目は10連勝中のタガノトリオンフ、勝ち振りはまだまだ余裕、初めてのA1級でも壁があるとは思えないだけにここも一気に突っ走ってしまうか。トーコーヴィーナスは前走、結構厳しいペースになり3着。それでも目下、兵庫No.1といっても過言ではないアクロマティック相手にクビ、クビ差だからここへ向けて十分すぎる内容だった。オーケストラピットは連続して田中Jと臨む予定だったが、予期せぬアクシデントで恐らく手綱を握るのは杉浦Jか。なかなか末脚が決まらなくなったが、調子自体はいいだけに一発の魅力十分だ。遠征馬の中で 一番の注目は高知ディアマルコ、5月に行われたのじぎく賞の優勝馬、その後、地元ダービーも制覇し、完全に勢いに乗る。レース巧者ぶりを生かせば全国区の古馬相手でも十分やれそう。船橋ケンブリッジナイスは昨年の2着馬、ただ、今回は半年のブランク明け、この点がどう影響するかだろう。

 

 28日はA2級の1400m戦がメイン。調子はいいが、近走なかなか勝ち切れない面々が揃っただけに何となく混戦ムードが漂う。人気になるのはエイシンハヤテにサンライズバード、ひとまずこの2頭軸の3連複を買えば馬券は当たりそうな気がするが…。トーコーポセイドンは前走、出負けした分、後方からの競馬だっただけに今回は本来の先行スタイルか。現級でもメド付いたカシノサクセス、前走の勝ち振り良 かったウインゴスペルも十分圏内。

 

 27日はB1級の1700m戦がメイン。転入後3、1着のプリンストロイアは500kg以上の大型馬、それだけに背1kg増も問題ないだろうし、前走の勝ち振りを見た限りでもまだ行けそう。従い焦点は2着争いか。前走、流れに乗れなかったスチブナイトは鞍上に川原Jを起用、背も56kgに戻るだけに反撃のチャンス。コスモノビリスは前走、昇級戦を3着にまとめた。調子の良さを全面にアピールで再度の好走狙い。順調に気合乗ってきたカフジホーク、ロマンシーズも侮れない存在に。

 

 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

競馬キンキロゴ

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞