【開催見解】第3回園田競馬後半(4/29~5/1)
先週木曜日、川原Jは5勝の固め勝ち、その中には3歳AB級混合のエイシンナカヤマも。デビューから3戦3勝で初めての1700m戦に臨んだ同馬、C1級を勝ち上がったばかりで実質上は2ランク上の馬と戦ったことになるのだが、これが2馬身半差を付けての完勝、タイプ的に距離延長も味方するとは思っていたが、あそこまで楽に勝ってしまうとは…。これで堂々の4戦4勝、ここまで来たからには6月5日の兵庫ダービーを無敗のままで臨んでほしいものだ。とにかく楽しみな逸材、ご注目頂きたい。
注目と言えば田野Jに尾林師の師弟コンビ。実は田野Jが現在、開催日3日連続で勝利中、尾林師が同5日連続で勝利中、しかもこのコンビで先週火、木曜日と2度のメインレース制 覇だから両者にはいい風が吹いていることは言うまでもない。火曜日、田野Jは3鞍の騎乗、尾林師は1頭の出走、果たして数字は更に伸びるのか。
サテ今週の園田競馬は通常通りの火、水、木曜(29~1日)の3日間開催、来週4日間の出走枯れを防ぐために水、木曜日は10R立てで実施されることに。期間中のメインは1日のA1A2級混合の1230m戦、前走の(1)(2)着イッツアチャンスとキューティガビーが再び顔を合わすことに。安定して走れるようになってきたイッツ相手にキューティの差し脚が届くのかどうか、負担重量を考えれば今回はキューティ有利だが、火曜日までの雨でどこまで先行有利の馬場になっているかもポイントに。同レースで(3)着だったコスモロゼット、(4)着エリモシードも出走予定だし 、短期放牧明けとなるエリモミヤビも初距離での新味狙いへ虎視眈々。その上に勢いのあるオリエンタルエッグ、1230m無敗のジェイフォースと錚々たるメンバーが揃った。
30日はA2級の1700m戦がメイン。人気はエーシンスパイシー、サトノフェニックス。共に前走で連勝はストップしてしまったものの決して力負けという感じはなかっただけにここは改めての反撃狙いだ。特にサトノは出遅れて全くレースになっていなかった、それを考えれば反撃の余地はこっちの方が大きいか。降級ツルマルホクトには川原J騎乗、ハイペースさえ克服なれば上位を狙える存在であることは間違いない。マイネマグノリアも前走(2)着でキッカケを掴んだ感じ、再度2~3番手に付けられるようなら面白くなってくる。岩田Jが乗るディープフィールド、前走出遅れたキャニオンサクセスも展開ひとつで(3)着争いに加わってきそう。尚この日はJRA交流戦、岩田、菱田、藤懸の3騎手が遠征します。
29日はB1級の1400m戦がメイン。2連勝中、それも完勝続きガリュウのVは不動と言ってもいいだろう。兵庫県籍では4戦4勝といまだ負けなし、まだまだ伸びゆく可能性十分だ。次位争いは横一線と言った感じだが、上昇度、勝ち振りならタガノラガマフィン。順調に体重が戻ってきた点も好材料、ガリュウが早めに前を掃除してくれれるようなら展開も向いてくる。アクロマティックは前走、前をカットされる不利がありながらでも(4)着、そんなに力量差はないだろう。先行するフェブアクティヴ、ハッピーポケットは渋化馬場を 味方に付けたいところ。
(文:競馬キンキ 北防 敦)