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【開催見解】第20回園田競馬前半(12/2~4)

 兵庫ジュニアグランプリ、JRA勢を蹴散らし、見事第15代目の優勝騎手に輝いたのは地元の田中J。しかし、馬の方は浦和籍ジャジャウマナラシ。それも4角では地元トーコーヴィーナスの進路をカットする羽目にもなっただけにどうも複雑な心境だが、下馬評の高かったJRA勢をいとも簡単に封じ込んだのだから能力は相当、今後の地方競馬を背負っていくだけの馬となるかも。2着にも門別籍オヤコダカが入り同レース2度目の地方馬ワンツートなった。それにしても今回のJRA勢はやや頼りなかったねェ。ただ、一番人気キャプテンシップは相当にソエを気にしながらの走りだったというのでこの箇所が癒えればきっと走ってくるものだと。その時を期待しよう。

 

サテ今週は第57 回目となる園田金盃(4日)がメイン。ファン投票、記者選抜重賞になってから3度目の今回、ファン投票1位はハルイチバン、前走はエーシンユリシーズの楽逃げを捕まえることはできなかったが、大一番前にあれだけシッカリ追えたことは大きな成果、今度はキッチリと力通りだろう。トーコー軍団からはガイア、ポセイドン、ニーケと3頭が仲良く出走。中でも大注目はガイア。古馬とは初顔合わせになるが、これまでの他場遠征で培ってきた力を総て出し切ってもらいたい。前走2~3度、行き場をなくすロスがあったのはシルクシンフォニー。2走前の姫山菊花賞3着からも能力的に見劣るとは思えない。今回騎乗予定は代打の神様、重賞請負人と言われる永島J、これでハルイチバン陣営もウカウカでき なくなったに違いない。記者選抜枠からのタガノバロット、ラヴフェアリーも目下好ムード。一発があってもまったくおかしくない。尚この日はJRA交流戦も行われ岩田Jが来場予定、伏兵ブルースイショウの鞍上は彼に託されることに。

 

 3日のメインはA2級の1400メートル戦、兵庫県籍となって7連勝中のエイシンスペーシアを中心に4連続連対中のインプレスシアトル、急成長2連勝中のメイショウゲンナイ、なかなか勝ち切れないもののレベルの高い走りが続くナムラバクサイと好調馬が4頭揃った。鞍上の駆け引きも左右するだけにこれは金盃以上に見応えのあるレースになるかも。

 2日はB1級の1400メートル戦がメイン。混戦模様だが、とりあえず中心は転入後3、2着のミヤビアミュレット。渋化馬場残り が気懸かりも前走の末脚ならもう差し切れる。シャインメソッド、サチノポピーはミヤビとは正反対の脚質、双方とも渋化馬場を生かしたいところだろう。タオルチャンはどう折り合いを付けるかがポイント。ただ、こういったタイプはペースが速くなった方がいい。渋化馬場は大歓迎か。他では確実に脚を使うショウナンサッチモ、パワーローランあたりも面白い存在。
 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

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