【開催見解】第5回金沢競馬後半(6/1・3)
2014年度・第5回の金沢競馬は前半週が終了。後半週は6月1日(日)、3日(火)の2日間。
1日(日)のメイン(9R)は「百万石行列特別」(A1・1900m)
1番 セイカアレグロ 吉田晃浩
2番 マイネルリボーン 平瀬城久
3番 ルールゴールド 葛山晃平
4番 ケージーアメリカン 青柳正義
5番 ジャングルスマイル 米倉知
6番 ヤマチョウサン 藤田弘治
7番 シーズザゴールド 吉原寛人
8番 エイダイボルト 桑野等
次回がシーズン前半の大一番・百万石賞。最後の前哨戦は王者ナムラダイキチ不在の一戦。
前回1700mでまさかの5着に沈んだジャングルスマイルが巻き返しを期して中1週で登場。その前回は内で控える競馬になったことで走る気をなくした印象。動けないデキには映らず、ナムラダイキチなど大物もいない。先行する本来の競馬で反撃と見る。
4月のスプリングCの覇者セイカアレグロは、調教でも実戦でも行きっぷりが良くなっているように、着実に調子を上げており、前走もナムラダイキチの2着は確保。春先のズブさが解消した今なら崩れることはあるまい。
スプリングCと前走が案外だったシーズザゴールドの評価も難しいところだが、デキが悪いわけでもなさそう。タメて差す競馬の方が合っている気もするし、行きっぷりが良すぎた前走はブリンカーも裏目。ひと息入れて、違った戦法に出れば、結果も変わっていい。
力を付けた4歳馬マイネルリボーンも展開一つの感触。ややスタートに難は残すものの、前回1700mは超スローで展開も不向き。戦績的にも1900mに距離が延びることは歓迎で、流れも変わりそうな今回は前進があってもいい。
A2を連勝して初めてのA1となるルールゴールドがどこまでやれるかも焦点。時計などの比較では少し厳しい印象もあるが、今が成長期で力を付けている4歳馬。中間は調教の負荷もアップしており、先行する自分の競馬なら通用しても不思議はない高い潜在能力の持ち主だ。
3日(火)のメイン(9R予定)は「百万石薪能特別」(A2・1700m)
メッセージ、ボルドレ、ジョウテングレイス、ネオファッショ、シューサクオー、ミカワジェイド、キングストリート、メイショウデューイ、メジャーホーネット、ガッツオブトップ、マーベラスキングが出走予定(登録のあったスプリングアルタは回避予定)。
元中央オープン馬キングストリートがここに登場。前走スプリングC9着後の2開催は出走を見送って調整されたが、気温の上昇で春先は一息だった毛ヅヤが良くなり、感触としては上向き加減。3月に圧勝しているA2で守備範囲の距離なら、無様な競馬はしないはず。
実力馬マーベラスキングの前進にも期待。前々回は展開不向き、前回は距離不足。今春は一頓挫あったものの使いつつ良化は辿っており、適距離で本来の先行ならもっとやれていい。
距離延長は割引の快足ジョウテングレイスも今季の充実ぶりは強調。1700mでもA3を勝っているし、逃げてのペース次第でこなせる範囲。再転入の逃げ馬シューサクオーの存在は厄介だが、自分の競馬なら連勝の可能性も。
ボルドレ、ネオファッショも適距離と言える1700mなら馬券圏内は十分。
(文:競馬カナザワ 大井明洋)