【開催見解】第15回金沢競馬後半(10/19・21)
2014年度・第15回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、10月19日(日)・21日(火)の2日間。
19日(日)のメイン(10R)は「幾多郎と大拙特別」(A2・1700m)
1番 ヤマチョウサン 平瀬城久
2番 ミストフェリーズ 中島龍也
3番 マーベラスキング 藤田弘治
4番 ミカワジェイド 吉田晃浩
5番 マルシゲサムライ 松戸政也
6番 ルールゴールド 葛山晃平
7番 シューサクオー 堀場裕充
8番 テルバイク 吉原寛人
現状で抜けた馬はいない一戦。快足シューサクオーがいるとハイペースは間違いなく、後続がどのくらい付いて行くかが最大のポイント。
大器ルールゴールドは休養明けの前走が21kgの大幅馬体減。それでも渋太く2着に浮上して、A2なら力上位を示した格好。その反動が気になるところだが、心配なさそうな追い切りは消化。少なくとも前走を下回ることはなく、おそらく少しは馬体も増えているはず。適距離の1700mで普通に走れば結果は付いてくるメンバー。
マーベラスキング、ヤマチョウサンの黒木厩舎2頭も1700mなら上位争い必至。立ち回り的にはマーベラスキングの方が確実性はあるが、ひと息入れた後なのが鍵か。順調さではヤマチョウサンで、展開さえ向けば勝った前々走のように突き抜けるだけの力もある。
休養明けのミカワジェイドは気配的に少し割引が必要だろうが、A2なら展開一つの決め手。距離が微妙なシューサクオーも後続にガンガン動いてくる馬もいないだけに、上位に粘り込むシーンがあるかも。
21日(火)のメイン(10R予定)は「金箔雪吊りライトアップ特別」(A1・1500m)
ジャングルスマイル、シーズザゴールド、サクラブライアンス(転入)、ケージーアメリカン、マリントウショウ、キーパー(回避の可能性あり)、アドマイヤジャガー、ヒカルカミヒコーキ、トウショウバラードが出走予定(登録のあったハイタッチ、ゴールドアカデミー、マイネルリボーンは回避予定)。
長距離重賞が目前に迫ったここでジャングルスマイルが復帰。休養前の走りが悪すぎただけに、立て直した効果に期待したいところだが、いい頃ほどの気配や動きには思えず、さすがに割引が必要か。注目は中央1600万下から転入のサクラブライアンス。見た目に太いが、攻め駆けしないことを思うと2本の追い切りは及第点。やや距離不足の1500mにさえ対応できれば実績的にも好勝負必至。前回のA1を走った馬達は距離短縮と相手強化がどう出るかだが、勝ったトウショウバラードは逃げて折り合えるかどうかだけ。2着のマリントウショウも態勢と距離適性は今回の方が上のはず。展開に泣いた印象もあるケージーアメリカン、アドマイヤジャガーの前進にも警戒したい。
(文:競馬カナザワ 大井明洋)