【開催見解】第5回金沢競馬後半（5/31・6/2）
2015年度・第５回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、５月31日（日）・６月２日（火）の２日間。
31日（日）のメイン（最終10Ｒ）は「粟津温泉菖蒲湯祭り特別」（Ａ２・1700ｍ）
１番 ゴッドドリーム 柴田勇真
２番 サクラブライアンス 沖静男
３番 ミライブリリアント 堀場裕充
４番 ケージーアメリカン 中島龍也
５番 トウショウカズン 平瀬城久
６番 ディアブレイズン 池田敦
７番 ルールゴールド 葛山晃平
８番 バクシンパワー 青柳正義
中央時はダートグレードでも好走のある実績馬トウショウカズンが登場。前々走は出遅れて取りこぼしたが、本来なら負けられないクラス。ただ、短距離向きなのは間違いなく、1700ｍは微妙。気温が上がってきている点も不安材料と言え、絶対視まではできない状況。
好材料が多いのはサクラブライアンス。中央1600万下好走の実績馬だが、走り自体は昨季後半より良くなっており、明らかに距離不足のここ２走でもそれなりにまとめた。適距離に延長、追い切りの動きも合格点。元々春～夏に好走が集中と、ここが狙い目の感が。
1700ｍならルールゴールドの巻き返しにも注目。前走は忙しい1400ｍで自分の競馬をできなかった８着。立て直した効果で馬体も増え、雰囲気自体は良くなってはいた。まだ完調とは言えない段階ではあるが、逃げも打てそうな顔ぶれでもあり、一変可能なはず。
適距離の前走1400ｍで４着と案外だったバクシンパワーだが、３走前1700ｍ３着を見る限り、この距離でも先行争い一つ。Ａ２なら力上位のケージーアメリカンも攻めを強化して今ならベストと見る1700ｍで前進可能。
６月２日（火）のメイン（10Ｒ予定）は「山代温泉菖蒲湯まつり特別」（Ａ１・1500ｍ）
ビービーガザリアス（転入）、セイカアレグロ、タツミリュウ、アキレウス、ハイタッチ、ヒカルカミヒコーキ、ロードランパート、が出走予定（登録のあったナムラダイキチ、ジャングルスマイル、エリモアラルマ、トウショウマナーズ、ナンディン、シンカンイチコは回避予定）。次開催６月14日（日）がシーズン前半の大一番・百万石賞。その関係で回避が多くなりそうだが、最後の前哨戦は要注目。
ナムラダイキチを負かしそうだった前走からもセイカアレグロを中心視すべきか。気配的にも明らかに調子を上げている。今は1700～1900ｍでの積極策がベストにも思えるが、スタートさえ決まれば先行できそうなメンバーだけに1500ｍでも問題なさそう。
前々走スプリングＣの先行策で２着を機にひと皮むけた印象のアキレウスも互角以上。同距離の前走でセイカアレグロに勝っており、中間も順調。崩れるシーンはないはずだ。
注目の転入馬ビービーガザリアスは前走でジャングルスマイルに先着しているが、力を発揮は長距離戦。ここは距離不足で狙いは次走!? 競走中止後のタツミリュウも一応の攻めは積んでおり、３月の緒戦（同条件で２着）を思うと軽視できず、上向いて適距離に戻るハイタッチにも警戒したいところ。
（文：競馬カナザワ 大井明洋）
