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【開催見解】金沢競馬 県営第15回[通算第18回]後半(12/2・4 重賞:金沢ヤングチャンピオン)

2018年12月1日

 2018年度・第18回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、12月2日(日)、4日(火)。

 

 12月2日(日)のメイン(最終10R)は「テレビ金沢杯 重賞 第21回金沢ヤングチャンピオン」(2歳・JRA認定・1700m・1着賞金300万円・バトルプラン賞)

 金沢プリンセスカップ、金沢シンデレラカップ、兼六園ジュニアカップ、と行われた2歳重賞の最終決戦。第6回までは正月に行われていたが、2004年の第7回以降から12月頃に実施されている2歳王者決定戦。なお、2011年からは転入馬の出走も可能となった。

 過去10年の優勝馬・勝ちタイムは

 2008第11回 キヌガサダイヤ(牝・7番人気)…堀場裕充 不良・1分53秒5

 2009第12回 ファインスター(牝・2番人気)…鬼束亮 重・1分50秒9

 2010第13回 ザハヤテオー(牡・2番人気)…吉原寛人 不良・1分53秒1

 2011第14回 ジュウワンブライト(牝・1番人気)…吉原寛人 重・1分51秒2

 2012第15回 ミカワジェイド(牡・7番人気)…吉田晃浩 不良・1分52秒5

 2013第16回 イグレシアス(牝・1番人気)…吉原寛人 不良・1分51秒0

 2014第17回 アロマベール(牡・1番人気)…平瀬城久 不良・1分51秒6

 2015第18回 ヤマノカミ(牡・1番人気)…佐藤友則(笠松) 不良・1分50秒3

 2016第19回 ヤマミダンス(牝・1番人気)…青柳正義 不良・1分51秒9

 2017第20回 ノブイチ(牡・1番人気)…中島龍也 不良・1分51秒6

 

 牡馬・牝馬の有利不利はない。圧倒的な人気を集めた馬は期待通りに好時計勝ちも、混戦の年ほど波乱の結果。3連単導入の2003年以降、15回中6回が万馬券決着で、2004年が317770円、2007年が212240円、2008年が2189870円と大荒れも。成長途上で適性の定まっていない2歳馬が初の1700mに挑んだ関係もあるだろうが、2013年以降は平穏(2016年は3着が人気薄で3連単7500円、2017年は2番人気が6着で3連単6940円)。

 

 今年の出走馬は

 1番 ケイコクノビジン 池田敦

 2番 サンダーキング 吉原寛人

 3番 アイオブザタイガー 畑中信司

 4番 ロンギングルック 中島龍也

 5番 ビシュラ 青柳正義

 6番 カイジンワンダー 藤田弘治

 7番 サノオーソ 米倉知

 8番 トーセンストレート 平瀬城久

 9番 ハッピーフライト 栗原大河

 10番 チジョウノホシ 柴田勇真

 

 兼六園ジュニアカップから中1週。その上位5頭など8頭が参戦だが、前走勝ち2頭が加わって距離が1700mに。兼六園ジュニアカップ自体が2~7着に関しては大きな差がなかっただけに、より難解になったと言えそうだ。

 ただ、中心は転入後2戦2勝アイオブザタイガーで揺るぎない。そう無理することなくハナを切れたのも大きいが、兼六園ジュニアカップも圧勝して、現時点では一枚上を印象づけた。道営時は1700mや控える競馬で好走しており、距離や展開面にも不安はない。やや加減した追い切りではあったが順調そう。この距離はスタート位置からコーナーが近いコース形態だけに、内目の枠を引いたことも追い風になりそう。

 一発あるなら前走未対戦馬かも。該当は前回2組をキッチリ勝って参戦のサノオーソ。転入初戦でアイオブザタイガーに完敗(1秒2差2着)しているが、気性面の難しさで調整も手探りだった。ようやく手の内に入ってきた感あり、今回は難しさを出しながらも攻め強化。真剣に走らない部分を思えば距離延長も悪くないはずで、力を出し切れば面白い。

 兼六園ジュニアカップ2着のロンギングルックも引き続き好追い切りを消化して崩れはなさそう。道中インでタメて脚を使う競馬が理想だけに、この枠順なら悪くない。父は短距離向きだが、距離が延びて良さが出る母系。体形や走りからも初の1700mは問題ない。

 ハッピーフライトの前走4着は外枠に泣いたもの。内容的には2・3着馬より強いとの見方もできる。再度外枠の不運だが、引き続き好気配で臨めるだけに上位候補の1頭だ。

 カイジンワンダーは逃げた時に変わる可能性を残している。当初連勝や馬体から見て能力では負けていないはず。相変わらず追い切りの動きも目立つだけに、ダッシュ次第。

 兼六園JC3着のチジョウノホシは猛追い切りで臨んで減った馬体の維持は鍵になるものの、前走のように内で脚をタメれば再度上位争いに加われていい。

 

 4日(火)のメイン(10R予定)は「あえのこと特別」(A1-1・1900m)

 ナガラオリオン、サノラブ、レッドリーガル(転入)、アントニオピサ、メジャーシップ、サクラビクトワール、トウショウプライド、ワンショットキラー(転入)、プラチナバディ、が出走予定。

(登録のあったヤマミダンス、マイネルリボーン、メイジンは回避予定)

 北國王冠と中日杯の谷間となるここに元JRAオープン馬ナガラオリオンが登場。前走・名古屋遠征は課題のスタートも悪くて7着に終わったが、その後は他地区重賞に漏れて間隔が少し開いただけで調整自体は順調に。ベスト距離ではないが、同条件の前々走を完勝、3走前2000mのイヌワシ賞での惜敗を思えば、この相手なら出遅れても断然だろう。

 前開催2組で待望の転入後初勝利を挙げたメジャーシップも引き続き適距離1900mなら崩れることはないはず。ナガラオリオンとの対戦だった4走前は完敗とはいえ1馬身半差まで詰めている。

 最も興味深いのは1500m・逃げで底を見せていないサノラブが初距離に挑む点。ベストではないだろうが、体形や走りからは1900m自体は何とかなりそう。むしろ浮沈の鍵はこれまでより強敵のナガラオリオンの出方や先行争い。

 転入馬レッドリーガル、ワンショットキラーも実績や馬体的に楽しみはあるが、距離や仕上がり面で割引が必要か。



(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

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