【開催見解】金沢競馬 県営第1回[通算第1回](4/1~4/3)
冬季休催明けの3月開催は、馬場の路盤改修の効果で傾向が一変。昨年は「逃げ有利」「最内有利」が顕著な馬場だったが、今年は内外の有利不利もあまり感じない結果となっており、逃げあり、好位あり、追込あり。レース自体が面白くなっている。
さて、新年度最初の開催となる金沢競馬だが、実質2019年シーズンの2開催目。4月1日(月)、2日(火)、3日(水)の連続3日間、全日12Rで行われます。
なお、新人の兼子千央騎手が1日(月)3Rでデビューを迎えます。
1日(月)のメイン11Rは「春の金沢競馬は楽天競馬で楽しみましょう特別」(A2-2・1700m)
1番 アウズ 沖静男
2番 メイカーズムービー 塚本弘隆
3番 センノギモーヴ 吉田晃浩
4番 ヤマカツトップガン 中島龍也
5番 ディターミネイト 松戸政也
6番 ディアグリスター 栗原大河
7番 カトリーヌエミュー 青柳正義
8番 トーセンエポナ 池田敦
9番 アヴォーリオ 藤田弘治
10番 ヤマカツバーバラ 堀場裕充
11番 レヴェナント 平瀬城久
中心は昨年の中日杯2着馬ディアグリスター。A2なら勝利は高確率と期待した前走だが、スタートでトモを滑らせて序盤は後方からになる誤算。ただ、道中から押し上げて最終的にはアタマ差2着なのだから力を示した内容。中1週でも追い切りの負荷アップ、距離延長も何ら問題ない。スタートに尽きる状況だ。
以下が距離適性や展開が微妙な馬も多くて混沌としている。初距離さえ我慢してくれれば昨季が優秀だったレヴェナント、力上位のヤマカツバーバラが積極策での変わり身を見せてくれそうだが…。トーセンエポナ、カトリーヌエミューは共に好調そうなムードで距離も問題ないだけに、こちらを狙う手も面白そうだ。
2日(火)のメイン11Rは「春満開!楽天競馬でお得に特別」(A2-1・1500m)
1番 ファンタサイズ 畑中信司
2番 メーティス 吉田晃浩
3番 ヒデサンイーグル 平瀬城久
4番 カンカン 柴田勇真
5番 キュアホリデー ▲兼子千央
6番 ナガラリバー 藤田弘治
7番 エイシンペガサス 池田敦
8番 オイヌサマ 青柳正義
9番 ゴールドハリアー 中島龍也
10番 マイネルヘミニス 栗原大河
逃げベストの先行馬が揃って、ハイペース必至の状況なのがレースのポイントか。
1月に大井で走って能検も叩いていたとはいえ、前走A2-2を勝ち切って当地では底を見せていないエイシンペガサスに注目。逃げにこだわっていたかに思えた昨季後半とは違って2番手の競馬で結果を出した点も大きく、先行馬揃いの1組でも対応できそうだ。
ファンタサイズは前走2着で復調をアピール。昨季はA1-2勝ち。元々力上位で、距離も不問。先行馬が多数いるここは展開的にも面白い。
最大の鍵は当地無敗ナガラリバーの走り。1月末の川崎4着は鼻出血で不本意な走りに。正直、毛ヅヤや馬体の張りなどを見ていると良化の余地を残している段階に思えるが、昨季が減り気味ゆえ馬体増自体は悪くないし、一応の追い切りは消化で態勢的にはマズマズ。6連勝は逃げだが、違った展開にも対応できそうなタイプでもあり、通用していい。
ゴールドハリアーもA1-2の前走で伸びかけていた。少し体もほぐれるはずで、A2-1なら展開一つ。去勢・休養明けの前走が見せ場たっぷりのヒデサンイーグルが更に前進を見せる可能性も十分。快足メーティスも距離短縮でガラっと変わって不思議ない。
3日(水)のメイン11Rは「楽天競馬はスマホでも便利!特別」(A1-1・1500m)
ドリームズライン、エグジビッツ、グルームアイランド、ヤマミダンス、イッセイイチダイ、メイジン(回避の予定)、ティモシーブルー、メジャーシップ(回避の可能性が大)、マイネルリボーン、ナガラオリオン(回避の予定)、ミスアンナ、コウエイバラノマチ、がエントリー。ただ、距離的なもの、4/28の重賞・スプリングカップへのローテーションを思うと、回避馬が多数出そうな状況であることをご了承いただきたい。
開幕のオープンは再転入グルームアイランドが鮮やかに差し切り。そして2組はナガラオリオンが好時計で圧勝。この2頭が今年のオープン戦線を引っ張っていきそうだが、ここは不在となる可能性も高く…。
今季緒戦となるエグジビッツがどんな走りを見せてくれるかに注目。少なくとも馬体に関してはA1-2を快勝した昨年12月より良く映るくらいだ。ヤマミダンスも冬休み明けを叩いて、強力同型が減ればガラっと変わっても不思議ない。前走の末脚は目に付いたティモシーブルー、移籍2戦目で距離短縮イッセイイチダイも上位争いに加わっていい。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)