【開催見解】第10回笠松競馬後半(9/23~26)

2014年9月22日

 9月23日(祝・火)から26日(金)までの連続4日間の日程で「長月シリーズ」後半、3~6日目が行われる笠松競馬。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしたい。

 3日目はB-1組の「健康生活サポート『水素水36』杯」。ここで人気を集めそうなのはすでにこのクラスで上位争いの実績があるレインボーオーラとエンタープライズの2頭。ただ、脚元の加減もあって、前者は約2カ月ぶり、後者は約1カ月ほど間隔があいた点に波乱要素がなくもない。両馬とも直前の追い切りでは軽快な動きを見せており、陣営も「そこそこの状態には持ってこられたよ」と口をそろえていただけに、極端に日程面を気にする必要はないとみているが、はたして。何はともあれ他馬にも付け入る隙があるは事実。すんなり先行できればしぶとさを発揮するトミケンウエスト、セントウイナーの一発は魅力的だし、平場とはいえ前走快勝のジョイフルサンデー、笠松巧者エガオデコタエテも無視できない。

 4日目はA-3組によるコスモス特別。5月にA-2組を勝った実力馬サンマルジュエリーの出否が微妙でこの動向次第の面はあるが、ほかにもマルカリード、ラヴネヴァーダイズといったすでにA-2組で好勝負した実績のある馬がいて、かなりレベルの高い一戦になりそうだ。また、転入直前に除外となっており、仕上げに多少の不満はあるものの、アイファーファルコは中央1000万条件にいた馬で底力は相当なはず。これらの実績馬に勢いで対抗するのがゴッドスピードユー。2走前にB-1特別を勝つと昇級の前走では名古屋で連対と好調さを見せつけている。連闘になるが特に疲れは感じられず、3走連続で連対の目もありそうだ。穴はマルヨスバル。1800mという距離がネックだが、スピードだけなら笠松でも屈指だし、追い切りでは3ハロン36秒台という抜群の時計をマークし好調さをアピールしていた。

 5日目はシリーズメインとなるSPII「第41回オータムカップ」。笠松に秋の訪れを告げる伝統の重賞だが、今年は兵庫からツルマルホクト、エリモアラルマが、そして名古屋からサイモンロード、ノゾミダイヤが出走を予定しており、遠征勢がかなり強力な布陣。ツルマルホクトは3走前に摂津盃3着となかなかの実績を誇っており、ここらのメンバーならあっさり決めても不思議ない力がある。エリモアラルマも兵庫で重賞2勝の実力馬。8歳の今年は昨年ほどの活躍ができていないが、2走前にはA1で2着と極端な衰えはないだけに要注意だ。この2頭以上の実績を誇るのが名古屋のサイモンロード。今年に入ってからは(2・0・1・5)ではあるが、着外のほとんどは交流重賞でのもの。地方馬限定のレースでは(2・0・1・1)となるし、1900mも(3・0・0・3)と全く問題がなく、好勝負は必至とみた。下級条件からの挑戦ながら、目下6連勝中の3歳馬ノゾミダイヤの勢いにも注目したい。迎え撃つ地元勢で期待したいのはエーシンハダル。3走前の金沢遠征では0秒6差の4着と地区交流レベルなら通用する力があることは証明済み。短距離志向の強い馬で距離延長は微妙だが、地元の意地を見せてほしい。

 6日目はC-1組による「萩特別」。前走勝ちを収めた好調馬が集まるクラスだが、今回も前走1着の馬が多くいてハイレベルな争いが期待できそうだ。なかでも前走で1分28秒4の好時計をマークしたアイアムイシュタルが中心となる。時計のみならず、最後までしっかり伸びて差し切った内容が秀逸。ここへきてワンランク上の力をつけていることは間違いない。となれば、まだ勝ち鞍のない1600mでも勝機があるはず。連勝でここへ駒を進めてきたカクテルフォンテンも充実度では負けていない。以前は先行力があってもやや甘さを見せたりしていたが、最近は上がりを38秒台でしっかりまとめることが多く、脚質にも幅が出てきた。これなら距離延長、相手強化でも善戦できるだろう。そのほかにもミスウィスコンシン、スタンドオントップ、ヤマニンヘリテージなど攻め馬の気配がいい馬は多く、ひと波乱あっても驚けないメンバー構成となっている。

 


(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞