【開催見解】第3回高知競馬(5/17~6/1)

2014年5月16日

 高知競馬は第3回開催がスタートする。今開催は17〔土〕、18〔日〕、24〔土〕、25〔日〕、31〔土〕、6月1〔日〕の6日間開催。18〔日〕には第18回黒潮皐月賞が行われる。

土佐春花賞、土佐秋月賞など、3歳馬限定重賞が増えたが、やはり3冠レースは歴史もあり、重みがある。金の鞍賞を制した2歳王者であり、土佐春花賞も制して現在重賞2連勝中のニシノマリーナを筆頭に、高知の3歳精鋭12頭が顔を揃えた。順当にニシノマリーナが勝つのか、それとも新たなタイトルホースの誕生か、非常に興味深い一戦である。

 しかし、このレースにはあの馬の参戦がない。クロスオーバーである。佐賀の花吹雪賞を制して、JRAのチューリップ賞に参戦。結果こそ奮わなかったが、そこで貴重な経験を積み、土佐春花賞では2着。この黒潮皐月賞に出走となれば上位人気は確実だったが、現在は完全に遠征競馬にシフトしており、船橋のマリーンカップ8着、佐賀のル・プランタン賞で勝利、園田の兵庫チャンピオンシップが地方馬歳先着の6着という活躍を見せている。そしてこの原稿を執筆中でもある15日には、再び園田ののじぎく賞に遠征して2着。過酷なローテーションにも思えるが、本当にタフに走っている。今後は6月1日の佐賀、栄城賞出走のプランもあると聞く。地元に腰を据えて欲しいのが本音ではあるが、まずは無事に、そして再びいいニュースが届くことを期待したいと思う。

 そのクロスオーバー、遠征では様々な騎手が手綱をとっているが、主戦ジョッキーは基本的には別府真衣騎手。チューリップ賞で積極果敢に先行し、ル・プランタン賞では見事な勝利を飾っている。最近は勝ち鞍もグングンと上昇中。11日には地方競馬の女性騎手初となるドイツでの騎乗も果たしている。2014年は別府騎手の年なのか。今後の活躍に大注目である。

 

 さて、それでは今回のレース展望に移りたい。今回の展望はやはり第18回黒潮皐月賞。堅い決着が濃厚だが、見応えは十分だろう。

 

 ニシノマリーナ… 先にも触れたが、金の鞍賞を制した2歳王者であり、土佐春花賞馬。金の鞍賞は大外枠が味方した印象が強く、まだまだ抜けた存在とはいえなかったが、土佐春花賞ではクロスオーバーを相手に完勝している。前走は古馬のB級馬相手に大楽勝。今年の3歳世代はハイレベルの混戦といわれてきたが、もはや1強と断定してもいいほどの存在になっている。そのレースぶりが楽しみである。

 

 相手はマルチヴィグラス、ニシケンメイピンの大関勢や、マルチドラゴン、アベニンレジーナあたり。ニシノマリーナが1番人気として、どの馬が続くのかが分からないほど能力は拮抗していると思うが、個人的な狙いはアベニンレジーナ。元々は北海道デビューで3勝し、鳴りものいりで転入してきた素質馬だ。体調が万全ではなかったり枠順に恵まれなかったりで結果こそ出ていないが、前走の走りからも復調の兆しは伝わってくる。番狂わせがあるなら、この馬ではないかと思っているがさて…。

 

 

中島競馬号

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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