【開催見解】第14回高知競馬(1/10~12、1/18・20・21)
高知競馬は第14回開催がスタートする。
今開催は10日〔土〕、11日〔日〕、12日〔月〕、18日〔日〕、20日〔火〕、21日〔水〕の6日間開催。
18日〔日〕には3月の黒船賞の選考競走でもある第4回大高坂賞があり、有力各馬の動向が注目される。先の兵庫ゴールドトロフィーで3着と善戦したサクラシャイニーの出走があるのかどうか。ファイアーフロート、マウンテンダイヤは?早く登録メンバーを目にしたいところである。
さてその黒船賞や選考競走には興味津々だが、その前に年末に行われた二つの重賞を少し振り返りたいと思う。2歳王者決定戦である金の鞍賞〔1400m〕、年末の大一番、高知県知事賞〔2400m〕である。
まず金の鞍賞だが、勝ったのはブルージャスティス。北海道からの転入初戦となった前走に続く勝利をマークし、2歳王者に輝いた。スッと好位に行ける先行力があり、追われてからの脚も確か。初戦は大接戦での勝利だったが、最後まで抜かせない勝負根性も見せている。今年の3歳世代をリードする存在になるだろう。管理するのは打越勇児調教師。何と親子3代での金の鞍賞制覇である。
高知県知事賞はリワードレブロンの圧勝。長距離戦はお任せとばかりの7馬身差の圧勝は見事だった。スタートでは両サイドから挟まれる致命的な不利を受けたが、鞍上の永森騎手は慌てず騒がず。徐々にポジションを上げ、終わってみればワンサイドだった。残念だったのが6着に終わったファイアーフロート。ハナを奪って主導権を握ったが、落馬した空馬に終始、絡まれる始末。実力、実績はリワードレブロン以上の馬だが、戦前は果たして距離がどうなのかが焦点だっただけに、結論は先送りにされる形となってしまった。
さて、それではレース展望に映りたい。今回は10日〔土〕に行われる牝馬限定の準重賞、ベラトリックス特別。大物の参戦がなく、頭数も8頭と揃わなかったが、それでも馬券的な妙味を感じさせる一戦である。
・チェルカトローバ…前回の牝馬特別は勝ち馬に圧倒されたが、2着は何とかキープ。牝馬なら一線級の実力がある点を示している。近走はオープンでも善戦歴があり。前走は枠順不向きで度外視できるだろう。
・ブラックバカラ…現在3連勝中。毎回違った内容でのものであり、底が知れない。今回はメンバーも強くなるが、アッサリのシーンも頭に入れておく必要がある。
・レオアクトレス…詰めは甘いが、先行力は群を抜く。今回もおそらく単騎での先行が叶うはず。畑中騎手の絶妙な逃げに期待したいところ。
・ニシノエルドラド…前走の決め手はお見事。一気に前を呑み込んだ。確かに展開は向いたものの、あれだけ切れればここでも侮れないところ。頭数も味方になろう。