【開催見解】第10回佐賀競馬(8/15・16・18・23)
第10回佐賀競馬は8月15日(土)16日(日) 18日(火) 23日(日)の4日間で行います。
注目のレース
【3日目】8月18日(火)
農林水産大臣賞典第15回サマーチャンピオン(Jpn3) サラ系3歳以上OP 1400m
今年も夏のサマーチャンピオンの季節となった。メンバー的には昨年以上にレベルが高さそう。JRA馬を中心にレースは運ぶ。
【タガノトネール】は前走がプロキオンS(G3)4着。力をつけているのは確かだし、前で競馬出来る脚質は佐賀の小回りコースにも合う。初めてのDGでも結果出せそう。主役に推したい。
【キョウエイアシュラ】はDGは3戦目。浦和オーバルスプリント(Jpn3)1400mを勝っているし、その後の南部杯(Jpn1)でも4着する戦歴だ。佐賀のコースがどうかだが、力で互角。
【シゲルカガ】は前走が北海道スプリントカップ(Jpn3)勝ち。その前の東京スプリント(Jpn3)でも2着する程だし、可成りのスピードを持っている馬だ。当コース向きで押し切りも。
【レーザーバレット】はかきつばた記念(Jpn3)2着馬。多少レース間隔は開いたが追い切りの動きからも仕上がりは良さそう。根岸S(G3)の走りからも力の見劣りはない。好勝負出来る。
【タガノジンガロ】は園田代表。黒船賞(Jpn3)3着。兵庫GT(Jpn3)4着とJRA馬相手に健闘している。昨年のサマーチャンピオンでもJRA馬に先着しての3着。再度の馬券内も。
【ピッチシフター】は昨年のサマーチャンピオン2着馬。タガノジンガロに先着したし、当コースは相性も良さそうだ。強豪相手だがチャンスはあるはず。
【1日目】8月15日(土)
あさがお特別 サラ系B-2組 1750m
8月15日(土)のメインはあさがお特別。B-2組特別。距離1750m。11頭立て。
【ウインサーガ】は佐賀ではまだ勝ててないが、2着は3回あるし、強烈な末脚も健在。如何に道中がスムーズに運べるかだが、ここは抜けた馬も不在でチャンスが巡って来た。キッチリ決める。
【ダイワプロシード】はこの特別は一度勝っているし、前で流れに乗れば力で上位の存在。スタートも徐々に良くなって来た。ウインサーガとは同厩・同馬主で、力の差もないだけに互角とみる。
【ウメ】は前走は出遅れで位置が取れなかったのが影響した。それでも上がりは一番だったし、何処からでも脚が使えるのは高評価。今度は五分に出て好勝負へ持ち込みたい。チャンスはある。
【タイムオブウォータ】はひと頃の低迷状態から立ち直った。2歳時に活躍した馬だけに、底力があるのは明らかである。あとはこの距離の適性だろう。勢いついた3歳馬だけに怖い。
【オールドバルディー】は移籍初戦となるが、岩手でOPでも駆けていただけに力はあるはずだ。いきなりどれくらいやれるかが焦点だが、能力注意。
【エイシンシャリオ】は初戦はスピード生かして接戦演じた。それでも血統的に距離は延びるのはプラス材料とは言えないだろう。何処まで粘れるか。
【2日目】8月16日(日)
七ツ釜特選 サラ系3歳-1組 1400m
第3回新涼賞(S2) サラ系3歳以上OP 1400m
8月16日(日)のメインは新涼賞。B・C混合メンバー。距離1400m。11頭立て。
【カンスタントリー】は再び格上挑戦でBクラスへ入って来たが、前走が時計差のない接戦を演じたし、ここでも勝ち負け出来る力は見せてくれた。距離も短い方が合いそう。今度はV決める。
【ダノンハラショー】は近走は勝ち馬も強過ぎたが、57kも影響していると思える。能力的には見劣ることはないし、差のない走りは出来るはず。位置取って斤量のハンデを埋めたいものだ。
【テッド】は前走は外回りの厳しい流れ。今度は展開も向きそうなメンバーだし、この馬の本来の力が出せれば崩れることはない。先手も可能だが、好位置から最後シッカリ脚使いたい。
【マイネルハーシェル】は堅実に脚は使っているが、位置取りの差で届かぬシーンも多い。この距離での位置取りはカギとなるが、前走より闘い易くなっているのは確か。内々から強襲注意。
【ダンツトゥルース】は初戦は後ろからの競馬となったが、最後は脚見せたし、2戦目はもう少し前で競馬したいものだ。まだ4歳馬だけに上積みは十分。
【センヒメ】は前走の感じからはゲートの不安はなかったし、今度は力も出せそうなムード。この相手でも一発のパワーあるだけに軽視出来ない。要注意。
【3日目】8月18日(火)
オッズ・パーク株式会社協賛
オッズ・パーク杯 サラ系C2-1組 1750m
農林水産大臣賞典
第15回サマーチャンピオン(Jpn3) サラ系3歳以上OP 1400m
第19回JRA交流霧島賞(S1) サラ系3歳以上九州産 1400m
競馬モール株式会社協賛
楽天競馬杯 サラ系C1-2組 1400m
8月18日(火)の準メインは霧島賞。九州産限定。距離1400m。12頭の登録。
【テイエムゲッタドン】は昨年の霧島賞勝ち馬。連覇へ向けて調整されていると思えるし、前走は1000万下(1200m芝)で3着のスピードも見せている。確実に体調は上向いている。連覇十分。
【テイエムキュウコー】はJRAでの2勝は小倉1200m芝で挙げた。ひまわり賞を勝った程の力量だし、九州産馬限定となると力は上か。1600万下でモマれた実績もあるし、力はつけている。
【コウユーヒーロー】はJRA1600万下からの移籍初戦を快勝。流石にA2クラスでは力の違いを見せつけた。ここへ向けて仕上げは万全。実績での見劣りがないだけに好勝負出来そうだ。
【カシノランナウェイ】は前走のえびの特別(ST)では26秒台の走りを見せての圧勝。時計が出る馬場だったとは言え、好タイムを叩き出した。状態の良さも窺えるし、今だと上記との差はない。
【カシノエルフ】は霧島賞は今回で4度目の挑戦。2、2、5着と昨年は1番人気に支持されながら思った走りが出来なかった。屈辱を晴らしたいし、意欲も沸く。
【クリノヤクマン】は今年のたんぽぽ賞勝ち馬。ひまわり賞ではエフェクトの2着に踏ん張った。3歳馬で勢いあるし、直前は1000万下で揉まれた。要注意。
【4日目】8月23日(日)
てんびん座特選 サラ系C2-2組 1400m
サードニックス特選 サラ系C1-1組 1750m
第3回志布志湾賞(S2) サラ系3歳以上OP 1400m
8月23日(日)のメインは志布志湾賞。A1・2。1400m短距離戦。10頭の登録。
JRA4勝馬【タイセイマスタング】が能力でいきなり勝ち負け。1600万駆けの戦歴だし、この距離だと負けられない。力の違いを見せ付けそうだ。
【リッカアリュール】もこの距離は得意。スピードは可成りのものだし、久々の前走でも接戦演じた。2戦目は更に動く。
【タガノブリガデイロ】は移籍後は6勝を挙げた力量。レース間隔は多少開いたが、出走して来る以上は力で上位の存在。続ける。
【セイリオス】はひと息入れて立て直して来た。上位馬は強いが、持ち直してくれば大きな差はない。
【ジェットヴォイス】は走りは安定してきたし、状態は良さそうだが、この相手だと力の差は感じる。
上位は3頭で大きな波乱はなさそうなレース。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)