【開催見解】第4回佐賀競馬(5/21~29 重賞:初夏賞・九千部山賞・九州ダービー栄城賞)
第4回佐賀競馬は5月21(土)22日(日) 28日(土)29日(日)の4日間で行います。
注目のレース
【4日目】5月29日(日)
農林水産大臣賞典
社台SS・JBC協会協賛
第58回DW2016九州ダービー栄城賞 サラ系3歳OP 2000m。
今年も高知から2頭の参戦予定。迎え撃つ地元佐賀10頭で、12頭フルゲートの登録。
飛燕賞勝ち馬【サプール】に期待したい。馬体の成長もあるし、大舞台のダービーは牡馬が力発揮する。前走のB特別古馬戦は流れも窮屈で度外視。外枠が貰えると不安はないし、勝ち負けの勝負出来る。牝馬No.1馬【ドンプリムローズ】が立ち向かう。佐賀では7戦6勝2着1回とパーフェクトの内容。獲得賞金でも大きく上回っており、勝負根性もある。飛燕賞の借りを返す。
3番手は混戦だが【オダツ】は2歳時にドンプリムローズと接戦を演じていた素質。ここを目標に調整も十分。金沢の吉原騎手騎乗も魅力。素質開花か。
【スイシン】も3歳特選を連勝して勢いに乗る。前走は0,9秒差の圧勝だった。力をつけているのは間違いない。前で流れに乗れば粘り込む。
【ドンゲイボルグ】は移籍後はB特別を2戦叩いた。前に行く脚は見せているし、3歳限定となればまだやれるはず。大井の真島大騎手騎乗で能力全開。
【コスモカット】は鯱の門特選(ST)勝ち馬。ここでの力の差はあると思うが、移籍後は5連勝決めて、出走権を勝ち取った。距離も合いそうな走りで不気味な存在。
高知からは【イツモシアワセ】【トサノナデシコ】の参戦。共に牝馬で戦歴はイツモシアワセが上の様だ。力関係が分からないが、昨年は高知勢の最先着馬は4着と馬券内にもう少し。軽視は出来ない。
【1日目】5月21日(土)
若葉特別 サラ系B-1組 1400m
第4回初夏賞(S2) サラ系3歳OP 1800m
5月21日(土)の初夏賞。3歳メンバー。距離1800m。11頭立て。
【ブルベアシャーク】は移籍後は[2][2][1]着。近走の相手関係を考えれば、ここでも好勝負出来そう。この距離もJRA時に経験しているし、2番手には行けそうなメンバー。展開もベスト。
【コスモラフム】は前走のダービーST鯱の門特選は4着。最後は伸びてきたが、前有利の流れになったのも確か。内容的には良かったし、次に繋がる走りも見せた。この相手だと差はない。
【タケノヒゴノオー】は前走は追い込んでの勝利。跳びも大きいし、あの走りだと距離は問題なさそうだ。力をつけているのも確か。相手は揃うが、どれだけやるのか楽しみはある。要注意。
【ビッグダディ】はこの距離は2歳時以来となる。スピードで上位の存在だが、1400mの走りからも距離が延びるのはプラスとは言えない。力での見劣りはないが、スタミナがどうかだ。
【スラッシュ】はこの距離でも上位の走りは出来るが、時計を縮めて来ないし、これ以上となると疑問も感じる。佐賀での3勝は1400m以下。距離の問題か。
【ネーブルホープ】は距離は経験済みだし、好位置から脚も見せていた。ひと頃よりは状態も上がっているし、大きな力の差もないだろう。軽視出来ない。
【2日目】5月22日(日)
あやめ特別 サラ系B-2組 1750m
5月22日(日)のメインはあやめ特別。B-2組。距離1750m。10頭立て。
【ダンシング】は移籍後は連勝決めて力の違いを見せつけた。4歳馬だけにこれからの成長にも期待が持てる。佐賀での内容が良いだけにアッサリの抜け出しも十分考えられる。勢いで上か。
【シンゲツ】は前走がひと息入れたローテーションだったが、結果は出せたし能力の高さを再認識。更に状態は上向くだろうし、今回も流れはスムーズ。好勝負出来るはずだ。互角の評価。
【コモドー】はこの距離にも慣れて走りも変わって来た。前走は時計差のない接戦だったし、好調時の走りに戻っているのも確かだ。上記馬は手強いが、仕掛けどころ次第ではチャンスある。
【コスモポッポ】は前走は3着に盛り返したが、まだスタートが今一つ。現状では勝ち負け迄は厳しい印象も受ける。好スタート切って位置取りたい。
【ビービーアックス】は追い込みタイプだけに、捌き切れないシーンもあるが、最後はシッカリ使っているし、状態落ちはない。前の流れ次第だろう。
【3日目】5月28日(土)
ジェイド特選 サラ系C1-1組 1800m
第4回九千部山賞(S2) サラ系3歳以上OP 1400m
ケンタウルス座特選 サラ系C2-2組 1400m
5月28日(土)のメインは九千部山賞。A1・2。1400m短距離戦。9頭の登録。
OP初V決めた【テイエムチカラ】が中心馬。佐賀では8戦6勝とスピードの違いを見せ付けているし、27秒台の時計を叩き出したのも高評価。簡単には止まらない。
【モエレジュンキン】はひと息入れての出走。これ位のローテーションが合っている印象だし、控える競馬が出来るのも魅力。前走の差を縮めそうだ。
【ランドオウジ】が状態を上げている。テイエムチカラには0,8秒差をつけられたが、好位置から最後も脚使っていた。あの走りが出来ると大きくは崩れない。
【コパノエクスプレス】はまだ好調時の走りではないが、崩れないのがこの馬の能力。良くなって来れば圏内は確保出来る力量馬。要注意。
【タイセイマスタング】も3着が3回続いて崩れぬ走りを見せている。最後も使っているし、前が激しくなると前走以上も考えられる。
【4日目】5月29日(日)
長崎街道飯塚宿特選 サラ系C1-2組 1400m
小満特選 サラ系C2-1組 1750m
北山湖特別 サラ系A1・2 1800m
農林水産大臣賞典社台SS・JBC協会協賛
第58回DW2016九州ダービー栄城賞 サラ系3歳OP
5月29日(日)の準メインは北山湖特別。A1・2。距離1800m。8頭の登録。
キングプライド不在で混戦のOP戦。位置取り次第だが【エリモブリーズ】チャンス到来。前走のように前駆けが条件となるが、2~3番手を追走出来れば末脚で負けない。佐賀初Vに意欲を燃やす。
【カーバ】は移籍後は35着。終い生かすタイプのようだけに、距離はこれ位が合うか。初戦の末脚が鋭かったし、今度は3戦目で能力出し切れる。差はないはず。
【アーサーバローズ】は43着と堅実な脚を使っている。ジリっぽいだけに長距離が合う印象が受ける走り。少しでも距離が延びるのはプラスか。上位評価。
【マイネルパルフェ】も崩れてないし、最後はシッカリ使っている。只、勝負どころで動けないと絡めないだけに、展開にも左右される。外枠だと変わる。
【フィーユブルー】はOPクラスへ入った。楽な相手ではないが、キョウワカイザー相手に0,5秒差の3着実績があるし、距離の不安もない。穴用心。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)