【開催見解】第12回佐賀競馬(9/7~15)
第12回佐賀競馬は9月7日(土)8日(日)14日(土)15日(日)の4日間で行います。
注目レース【1日目】9月7日(土)
9月7日(土)のメインは仲秋特別。B-1組。1800m。8頭立て。
【ナナルテア】3連勝中でレース内容も素晴らしい。一段階成長した印象も受けるし、何処からでも競馬出来てるのも頼もしい。今度は強敵も居るが、主力支持。
【ウノピアットブリオ】昇級戦での特別挑戦。佐賀で6勝を挙げている素質馬。このクラスでも通用する力は持っている。一気に相手は強くなるが、走り楽しみ。
【ヘビデューティー】南関東で6勝を挙げている力量。初戦はB特別で相手も揃うクラスだが、戦歴で負けてないし、5月戦の大井C1 2着も目を引く。底力ある。
【ハーキマーダイヤ】近走は堅実に脚使って入着クラスだが、B特別で崩れてないのは評価出来る。欲を言えばもう少し馬体もほしいが、4歳馬で秋口が楽しみ。
【トーセンスパンキー】JRA 1勝馬。その後は南関東・岩手・高知で勝利を挙げている。計11勝を挙げて力はあるし、レース間隔も空いてなく力は出せる出来だ。
ナナルテアとウノピアットブリオの連勝馬の対決に注目。新勢力ヘビーデューティーの単穴魅力。ハーキマーダイヤの末脚警戒。伏兵はトーセンスパンキー。
【1日目】9月7日(土)
七ツ釜特選 サラ系3歳 3歳-1組 1400m
仲秋特別 サラ系3歳以上 B-1組 1800m
9月7日(土)の準メインは七ツ釜特選。3歳-1組。1400m。9頭立て。
【シゲルルビー】移籍後は2戦目から6連勝中。JRA時のキャリアも浅く、佐賀で成長した素質馬。前走は900m戦でも結果を出した。得意の距離で連勝伸ばす。
【ウマカモン】前走は17kgのプラス馬体重。最後は力強く伸びて来たが、若干の重め残りはあっただろう。2戦目は素軽さも増す。今度は本来の脚が見られそう。
【シャンテ】近走は2.3着。短い距離に戻って走りも上向いた。力は出し切れると思うが、好メンバーは揃っている。前走のような展開が理想だ。差を詰めたい。
【カシノジャスミン】前走は2番手の位置を取る積極的なレース。最後は伸びきれなかった。状態の良さは感じる。流れに乗って最後使うのがベスト。展開向けば。
【ツヅミボシ】ロータスクラウン賞後だが、距離の分はプラスするし、大外枠も好材料だ。3走前は3組で好位置から粘り込んだ。あの走りだと絡みもありそう。
【スマートダッシュ】ローテーション的にも前走よりは動けるだろう。今度もメンバーは揃っているが、特選でもひと脚は見せていた。底力はある。軽視できない。
連勝中シゲルルビーが中心だろう。前走は脚を余したウマカモン。好調子シャンテが首位接近。続く勢力ではカシノジャスミン、ツヅミボシ、スマートダッシュ。
【2日目】9月8日(日)
キングスター特選 サラ系3歳 3歳-2組 1750m
りんどう特別 サラ系3歳以上 B-2組 1400m
9月8日(日)のメインはりんどう特別。B-2組。1400m。11頭立て。
【ライディングハイ】初戦は900mスプリントだったが、最後もシッカリ伸びて好内容の走り。この距離迄は対応出来そうだし、好馬体も目立っていた。主力支持。
【ムーンライズ】特別へ入っても1.2.1着と抜群の内容。崩れないのは能力が高い証拠。外枠を引いて展開の不利もない。力を出し切れる条件も揃っている。互角。
【ラインアストリア】移籍後は2.3着。走りを見ると距離は短い印象は受けるが、最後の伸びは確かで、早めに動けば対応出来そう。小回りコースの立ち回りだけ。
【ケンシスピリット】前走で変わり身も見せたが、再び特別へ入った。このクラスはレベルが高く、展開にも恵まれないと厳しいが、大きく見劣る事はない。
【コスモハーキュリー】堅実に脚使っているし、特別へ入っても崩れてないのは流石。距離の不安もなく、何処からでも動いている。巧く経済コースで攻めたい。
【ハクユウジャック】最後も使っているが、脚質的なものが大きい。佐賀のコースが合わない印象は受ける。それでも入着はしている末脚。前のペース次第では。
スピード最上位ライディングハイの伸びしろ期待できる。連対外さぬ活躍ムーンライズ。安定勢力ラインアストリア。前走を好戦ケンシスピリット。堅実コスモハーキュリー。穴ハクユウジャック。
【3日目】9月14日(土)
小岱山特別 サラ系3歳以上 A1・A2 1750m
セプテンバー特選 サラ系4歳以上 C1-1組 1800m
はくちょう座特選 サラ系4歳以上 C2-2組 900m
9月14日(土)のメインは小岱山特別。A1・A2。1750m。12頭立て。
【ドリームリヴァール】佐賀コースは3連勝中とする無敗の強さ。特に前走では、1kgの斤量増の条件で、2着馬を0.8差も千切る圧勝と完璧な走り。中心となる。
【コウエイエンブレム】佐賀コースを2連勝して、初戦よりも着差を広げたのだから立派。時計は26秒2と速いもの。スピードも抜群。好勝負期待できそうだ。
【スーパージンガ】ロータスクラウン賞を快勝して、九州三冠の栄誉に輝いたスターホース。古馬相手にも重賞勝ちの実績があるなど、勢いは増すばかり。
【ハタノリヴィール】6月戦以来とはなるが、笠松A2特別勝ちの実績がある。距離条件を問わずに活躍しているし、展開不問の万能型だろう。未知の魅力。
【サラセニア】前走は昨年11月以来となるハンデを背負いながらも、3着に好戦した底力。これまでは中距離戦を中心に使われていた。距離延長は大歓迎だろう。
【イケノアサ】レースを使う毎に体重増加して、近走2.2着と好戦中。スピードの速さと、粘り強さが持ち味で、重賞以外では堅実な成績を収めている。
連勝馬のドリームリヴァールとコウエイエンブレムの直接対決に、クラシック三冠の称号スーパージンガが加わる。新勢力ハタノリヴィール。デキ上昇するサラセニア。堅実イケノアサが接近。
【4日目】9月15日(日)
佐賀葉隠ダッシュ サラ系3歳以上 A1・A2 900m
彼岸特選 サラ系4歳以上 C2-1組 1800m
長崎街道境原宿特選 サラ系4歳以上 C1-2組 1400m
9月15日(日)のメインは佐賀葉隠ダッシュ。A1・A2。900m。12頭立て。
【エリザベスセーラ】目下3連勝中とする勢い。6月戦では新設重賞がばいダッシュで2着好戦。勝ち馬がレコードを更新した程のハイレベル。7月戦以降は本格化して無敗。
【ドラゴンゲート】佐賀コースは2連勝中としており、前走2着馬はその後に地方交流サマーチャンピオンで5着。その相手を1.4差も突き離したのだから、相当な強さだ。
【ハクユウスターダム】佐賀コースでは勝ち星こそないものの、2着4回、3着3回と堅実な成績を収めている。地元馬同士となれば力量上位。前進が叶いそうだ。
【ホワイトウィングス】復帰初戦の8月戦を快勝して、次走でも2着好戦するなど、連対を外さない活躍ぶり。気性も良いので、スプリント戦は面白そう。惑星となる。
【オウノミチ】6月戦がばいダッシュでは7着と成績を落としたが、3着争いとは僅差だったので、悲観する内容ではない。スピードもあるので、前残りに注意。
【ベストワークス】転入初戦とはなるが、南関東では1000m戦の経験もある。スピード型とは言えないが、先行グループが苦戦するようなら、直線一気のシーンがありそう。
快速馬エリザベスセーラが中心だろう。圧勝ばかりの強力馬ドラゴンゲートが相手筆頭。安定勢力ハクユウスターダム、ホワイトウィングスが上位有力。注意オウノミチ。穴は新勢力ベストワークス。
(文:全国公営競馬専門紙協会 田中宏信)